2x4工法(ツーバイフォー工法)とは

下から組み上げていくプラットフォーム工法。
屋根かけも早く、事故の少ない工法です。

2x4工法(ツーバイフォー工法)は、1階の床枠組を作業台として、下から順に現場でパネルを組み上げていくプラットフォーム工法で建てられています。プラットフォームとはこの床部分のこと。在来工法では、柱と梁で建物のフレームをつくり、屋根をかけた後で床張りをしますが、2x4工法では、主要構造体となるが最初につくられるため、その後の作業効率も良く、結果として作業時間の大幅な短縮につながります。
構造体の小屋組が完了するまでの工期を、短期間で仕上げるため、品質にくるいがないほか、雨の日も作業でき効率的です。ちなみに2x4工法の場合、在来工法に比べて一般に約30日の施工時間の短縮が可能と言われています。建て替えなどで賃貸住宅に一時住みかえしている場合には大きなメリットとなります。

また、大工さんにとっても、柱や梁とは違い、しっかりした足場ができるため、事故が少ない工法です。

床や天井などと壁を組んで作るツーバイフォー(2x4)工法。
一本の柱もありません。

ツーバイフォー(2x4)工法は、家全体が垂直面である4面の壁と水平面の床、天井の6面体で構成される箱型構造です。在来工法が柱や梁で家を支えているのに対し、2x4工法の箱型構造は、どの面も接する他の面とお互いに支え合います。つまり柱は一本もありません。例えば、あこがれの広々としたリビング。在来工法の住宅では、技術面、費用面で負担が大きく、場合によっては部屋の中に柱を設けなければなりません。その点2x4工法なら、広々とした空間も簡単に作れるわけです。

木材の断面欠損

このほか、2x4と在来工法の違いには、木材の強度があります。木材は含水率が低いほど、つまり乾燥しているほどくるいが少なく強度を保ちますが、在来の用いられる柱は一般的に含水率が30%以上、2x4の構造材は19%以下で、変形もほとんどなし。またたとえ同程度の含水率であったとしても、在来工法では継手や仕口などボルトのための穴が必要で、断面欠損がある分、本来持っている強度を100%活用できません。2x4なら、欠損がないので、本来の強度を100%発揮するわけです。

 

 

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