2x4の家はどうして強いのでしょうか。

面の組み合わせが、耐力を発揮。荷重を分散して負担をやわらげます。

2×4住宅(ツーバイフォー住宅)は壁、床、天井が一体となって組み立てられた箱型構造であるため、災害時などに住宅にかかる力を6つの面全体でバランスよく吸収し、1ヶ所に負担が集中することがありません。これは、地震や台風などのヨコ方向の力にも、積雪や大地震などタテ方向の力でも、同様に発揮されます。また、在来の木造住宅では「筋かい」が使われ、地震などの横揺れの力に対して抵抗するわけですが、2×4の場合は合板耐力壁。これは、筋かいの弱点である力の方向性がないもの。板の繊維方向変えて重ね合わせた合板は、左右両方向の力に対しても強い構造体をつくり、面全体で力を分散させます。これが箱型構造の頑丈さの秘密です。

火災実験

 

構造の違いは、機能の違い。火のまわりや省エネにも影響します。

2×4(ツーバイフォー)工法のもうひとつの特徴は、耐火性と省エネ性に優れていること。箱型構造体は、それ自体が、防火区画となります。また、外壁を防火構造にすることはもちろん、壁・天井などには、火に強い石膏ボードが隙間なく張られており、このほか、構造内部の要所には、ファイヤーストップ材を取り付けるなど、火災の延焼を防ぐ工夫が随所に施されています。ちなみに建設省が行った実験では、在来工法の住宅が約10分ほどで1000℃に達し、20分後に全焼したのに対し、2×4工法の住宅では1000℃になるのは発火後20分。出火室の隔室では30分~40分という結果。また、この防火性は気密性の高さにも通じています。外壁パネルの中には断熱材も充填されており、いっそう高断熱・高気密の住宅に。熱を逃がしにくいため、冷暖房効率の良い「省エネルギー住宅」を実施します。

 

 

 

 

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